能登 輪島 ライトアップ 棚田
能登に寿司を食いに出かけた。
寿司を食べに行く前に、棚田にでかけた。
お目当ては、LEDのライトアップ。
ノーベル賞を今年を受けたのはブルーLEDのである。
ご存知と思うが、発明者の中村博士は、日本人であるが、アメリカ在住で、ノーベル賞を受賞した。国籍も。
ブルーの発光ダイオードでノーベル賞を取ったのは、米国Cree社ではなかった。
その中村教授は、日本にいるときは、粗末にされていたようである。
また、若いときに米国で研究した時も、肝心な研究は任されなかったようで、石英管の溶接を任されていたようである。
しかし、今はアメリカの日本人として、ノーベル賞受賞者である。
複雑な思いがするのである。
ともかく、我が家の電燈も100%LEDになり、節約とCO2削減に協力している。
電力会社への負担も減らせた。ありがとうLED。
日本では、技術者はほぼ奴隷に近い。顧客と役員の欲望で開発を進める。精神論で、無理を強制され、うまくいってもあまり報奨はない。中には、体調を崩したり、自ら物故してしまう。意を唱えると会社にはいられない。
欧米の会社のような、週単位でのバケーションも取れない。疲労は、一生蓄積する。イギリスで4-5週間、ドイツ、北欧で最大6週間程度、年間で週単位で休んでいる。日本企業では、2週間も休んでの海外旅行は一生行けないといってもよい。また、仕事も、欧米が分担制であるが、日本では、掛け持ちが多く、多重な責任を背負う。その分、人を雇えばよいのだが、純利益優先となる。
特許は、会社のものにと、今も国が検討している。
米国では、発明者に、権利が残る。公平ではないか。
しかし、中村教授は日亜化学時代は、会議も出ない、電話も出ないね昇進もしてもらえない、発明後も、社内では権限がなく、それで、ついにアメリカに出たようで、教授の椅子を得たようである。
アメリカは、Cree社もブルーLEDで日亜社と特許係争した。米国産業保護のダブルスタンダードで、両社の利益が合致し、アメリカの中村教授が誕生したようである。
そのブルーLEDが、日本の原風景の一つである輪島の棚田をデコレーション。
沖には、イカ釣り船の白のLED。
中村教授、ご苦労様でした。
日本では、学生時代に麻雀、ナンパ、アルバイトなどで学生時代を過ごした文系出身が、会社の役員を占めるといわれます。その経済、法律を学んだ方々が、いつも世界的に、出ると負けの政治、経済をやっているように思うえます。社内では、えばっていても、販売しているものは、世界一の技術です。
産業育成をおざなりにする日本社会、いつかは、隣国のような外資マネーに牛耳られるでしょう。そのとき、子どもや女性は、何をして暮らしていくのでしょうか。寝る間もなく、学生時代を過ごした理系の学生は、あまりサラリーマン社会では、やはり寝る間もなく、改善、改良、開発にいそしんで報われないものがあります。さらに、非正規の派遣期間延長と、国力、経済力が目先の税収確保優先策により、衰えていくのがこの20年で目に見えています。資源ない、政経はいつも欧米の後追いで損、つまり技術しかない国なのです。中村教授は極端な例と言っていないで、国策を考える時期ではと思います。
棚田は、何千個、何万個のLEDで輝いています。
中村教授ノーベル賞受賞、おめでとう。